学習習慣は基本的な生活習慣と連動します。中学に入り、新しい環境で新しい生活が始まる中、良い生活習慣を確立する時期です。与えられたものを消化する受身型の勉強から自ら学び取る学習へと変えていく時期でもあります。
学習内容の抽象度が増し、高度化する時期です。中2修了時に中学内容を終える教科もあります。中学・高校の枠にとらわれない発展的な内容を学習することも少なくありません。ここまでの基礎学力の確立が高学年での高い学力の伸長を約束します。
高2より志望進路に応じて文科もしくは理科コースを選択します。受験の効率性に偏重しない、幅広い知識の習得を目指しているため、どちらのコースにも必修科目を多く設けています。
本校では習熟度別授業は行っていません。個人のブースにこもって勉強するのではなく、級友と切磋琢磨し、集団として成長してほしいのです。6年間を通じて学習の中心にあるのは、それぞれの時期に応じた内容の濃い授業です。本校での授業は、大学入試そのものを目標として行ってはいません。しかし、結果として大学受験に十分対応できるものとなっています。教員もよりよい授業を追求すべく、相互の情報交換や外部の研究会への参加などを通じて研鑽を続けています。
海城では、中1・中2を「学習習慣を確立する時期」、中3・高1を「基礎学力を確立する時期」、高2・高3を「大学受験にも対応する学力を完成する時期」と位置づけており、それぞれの時期に応じた内容の濃い授業を行っています。
高2・高3では文科、理科のコース選択制を取っています。いずれのコースでも目指す進路に適したカリキュラムを編成し指導の充実を図っています。
知識を一方的に伝えるだけではなく、生徒が学問の面白さや美しさに触れることができ、知的好奇心や探究心が開花するよう留意して指導しています。中には、ディスカッションやプレゼンテーションなどを通じ、生徒が主体的につくる授業も多くあります。
各教科の具体的な取り組みについては、以下をご覧ください。
本校のグローバル教育は、社会や学習環境の急激なグローバル化への対応ということもありますが、それに留まらず、これからの国際社会において、リーダーシップを取れる人間の育成に重きを置いています。そこで、
広い視野を持ち、国を越えて相互に理解し合うこと
自国の文化は無論、異文化も積極的に理解すること
主体的に生きていくための能力を持つこと
自分の意志を他者に伝えられるスキルを持つこと
を目標に掲げています。