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学校生活

本校入学後生徒たちは先ずはPAやDEといった体験学習を通して「新しい人間力」(コミュニケーション能力・コラボレーション能力)のイロハを学びます。文化祭などの学校行事やクラブ活動などは、そこで習得した基礎力を、実践活動を通して向上・発展させる場・機会として位置付けられています。
と同時に、そうした場で力を出し切る経験を積み重ねることで生徒たちは自分に対する信頼(自己信頼)や「(多少の困難があっても)自分は出来る」といった感覚(自己効力・自信)を高めていきます。ここぞという時にうろたえ・浮足立つことのない「新しい紳士」のエートス(行為態度)はこうした営みの中で培われるのです。

学校行事

多様な行事で情操を育む

4月の入学式から3月の卒業式まで、生徒の豊かな情操を育てるため年間を通じてさまざまな行事を実施しています。学園祭や体育祭、各種校外学習、海外研修などに本校ならではの行事を計画し、生徒同士の友情、生徒と教師の信頼関係を深めたり、豊かな感性を育み、生徒の人間形成に寄与することに努めています。

学校行事

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クラブ活動

連帯感や責任感を育む

中学、高校それぞれに運動部、文化部、同好会など多数のクラブがあり、活発に活動を行っています。すべての生徒がいずれかのクラブに所属し、仲間と一緒に一つの目標を目指し、連帯感や責任感を育んでいます。また、多くの生徒が学業とクラブ活動を両立させ、希望する大学への合格を果たしています。

クラブ活動

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文化祭

生徒の自主性に運営を委ねる最大の
イベント

9月に開催される文化祭(海城祭)は、本校最大のイベントです。毎年2日間の入場者数は、20000人を超え、全国でも有数の集客力を誇る文化祭です。
企画・運営・演出など、そのすべてが生徒の自主性に委ねられています。活動の中心となる文化祭実行委員は、前年度から活動を始め、文化祭に青春を捧げます。
各部、同好会・クラス・有志による展示・実演、吹奏楽団・軽音楽部などによる演奏、趣向を凝らした各種ステージ企画、バスケ・サッカー・野球部員と教員との対抗試合、演劇部の公演、スペシャルゲストを招いての講演など、魅力的な企画が毎年目白押しです。

文化祭

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生徒会活動

生徒の自主活動を目的とする
自治能力の促進

生徒会は、中高ともに毎年11月に実施される選挙で選出された会長・副会長を中心に、積極的に活動しています。教職員の助言を参考にしつつも、年間行事の企画運営、予算の配分、校則の改定などに、生徒自らが主体的に取り組んでいます。最近ではSNSを利用することで、生徒会の方から積極的に情報を発信し、活動の可視化を目指しています。他校の生徒会との交流も盛んです、内にも外にも「開かれた」生徒会を目指しています。

生徒会活動体制図

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生活指導

本校の生活指導とは

● キーワード:「共生と自立」
○ 基本方針:高い知性と豊かな情操をもつ「新しい紳士の育成」
(ニュージェントルマン教育)

<他者との共生>
本校が目指す「ニュージェントルマン」とは、自分とは全く異なる他者と共生・協働できる資質を備える紳士であり、その中身を<フェアーな精神><思いやりの心><民主主義を守る意志><明確に意志を伝える能力>の4つの側面として、主にとらえています。 <フェアーな精神>とは、公正さを維持するための社会的ルールやマナーを守る力をつけると共に、常に物事を判断するときには、相手と自分の立場を入れかえても同じ判断ができるかどうかという公正な視点をもっていること。<思いやりの心>は、学校生活の集団の中で、自分だけでなく誰もが居場所を確保され、承認され、安心して生活できる権利があることを共に確認しあえること。<民主主義を守る意志>では、学校生活のあらゆる場面で、自分と考えが異なる様々な人々と愉快に意見を交流させて議論し、その合意作りをしていく<民主主義>という「面倒な」システムを大切にできるタフな人格を形成していくこと。<明確に意志を伝える能力>では、この6年間でコミュニケーションの力を鍛えて、自分と異なる他者との距離感を体得しながら自分なりに関係を作る力を獲得していくこと。そして、こうした相手との会話を円滑に進める力と共に、他者とのコミュニケーションが不調に陥ったときにこそ、その場の特殊事情を考え、最も適切なやり方で、そこから抜け出せる力をつけることです。 これら4つの資質を、具体的な生活の場面で展開できる力をつけていくことが、他者と共生できるマインドになり得ると考えています。

<精神的に自立できることを目指して>
生活指導上で、もう1つ大切な生き方の指針は、人生90年時代の現在、本校を卒業した後の長い人生を含めて、生徒たち1人1人が<自前の足と頭>で自立して歩いて行ける力を獲得させていくことです。
言ってみれば、保護者の理解と協力を得ながら「子の親離れ」「親の子離れ」を意識的に援助することにあるといってよいでしょう。12歳から18歳までの思春期を生きる生徒たちをあずかる本校にとって、これは特に大切な課題だと考えています。本校の実施する様々な生活指導は、こうした「自立」を徐々にでも獲得していくためのプログラムだとの位置づけです。
その上で、生徒たちが引き起こす「問題行動」は、実は今の<親子関係>を、<友人との関係>を、<教員との関係>を、変えたがっている<大切なシグナル>なんだと前向きに受けとめていきたいと考えています。
特に、本校の生活指導では、各学年の主任、担任、各教科担当の教員と十分連携・協力していく事を基本原則にしています。それは、生徒たちの指導が、その生徒をよく知る学年の<眼>と、当該の生徒と少し距離感をもつ生活指導部の<眼>という異なる視線によって、1人の生徒の問題行動を多面的に理解し、指導することにつなげたいと考えているからです。