新築工事 進捗報告(5月27日)
2021.05.27
本日もお付き合いのほど宜しくお願いします。
さて本日はこちらの写真からです。
工事報告をさぼっている間に内装の工事が一気に進み、実験テーブルの設置も始まっていました。
工事もいよいよ大詰め、ゴール目前のようです。
例えるなら、大迫選手が日本記録ペースで走り抜けた丸ビルの裏あたりでしょうか。
一度でいいのであの石畳の上を走り、行幸通りのゴールゲートをくぐってみたいものですね。
と言うことで本日の報告スタートです。
まずは屋上から。
屋上緑化の工事が進んでいます。
もの凄い量の土がクレーンで屋上まで運び込まれていました。
写真の少し背の高い木が新理科館屋上緑化のシンボルツリーとなります。
実はこちらの木、その隣の3本も含めて元々海城に植っていた木なんですよ。
いったん別の場所に移植していて、この度無事に戻ってきました。
お帰りなさい!
土をのせる前の屋上はこんな感じでした。
発泡スチロールのようなものが一面に敷かれています。
さらにその発砲スチロールの下はこんな感じです。
この発泡スチロールで屋上面と土との間に隙間をつくり、土を浸透してきた雨水が排水できるようにしているんだそうです。
そしてその下の「ルートガードD」と書かれた緑のシートは、植物の根が成長してきて屋上の防水層を傷めてしまわないようにガードするためのシートだそうです。
色々と考えられているんですね。
いやぁ、最終的にどんな屋上になるのかが楽しみですね!
現在の屋上全体を撮影するとこんな感じです。
太陽光発電のパネルも設置が完了していますね。
近くで見るとこんな感じです。
パネル1枚はこれくらいのサイズです。
このような下地を組んで。
その上にパネルを1枚ずつ取り付けていきます。
その数50枚。今後、バリバリ発電してもらいましょう!
続いて屋内に移動します。
まずはこちら。
吹き抜け部分に屋内階段が設置されました。
屋外の階段と同様、リン酸処理と言う特殊な加工を施した鉄骨の階段です。
建物の中にクレーン車を入れて組み立ててくださっていました。
現在はお化粧も進みこんな感じです。
2階の廊下から見るとこんな感じです。
見事にパースの雰囲気が出てきましたね。
ちなみに階段を設置する前の吹き抜けの壁面はこんな感じでした。
高さ14mの大谷石の壁です。
凄い迫力ですね。
「石の壁面ってどうやって造るんだろう?」って思った方のために簡単に説明しますと
まずは鋼材で壁と同じ高さの下地を組みます。
もちろん大人がぶら下がっても大丈夫な強度です。
そしてその鋼材に石を固定するための金具を取り付けます。
金具にピンが見えますが、そのピンに穴をあけた石をはめ込んでいきます。
こんな感じです。
あまりに雑な説明で細かなことが伝わるはずもないのですが、一番知って欲しかったのは、モルタルや特殊な接着剤などで貼り付けている訳ではなく、金物で固定しているんだよって事なんです。
いやぁ、建築技術って色々なものがあって実に興味深いですね!
そして、この壁面工事のキーマンがこちらの大久保さん。
こんな凄い壁を短期であっという間につくり上げていらっしゃいました。
大久保さん、その節は大変お世話になりました!
続いて部屋の中なども見ていきましょう。
冒頭でもお伝えしましたが1番進んでいる部屋は実験テーブルの設置まで完了しています。
ちなみにこちらの部屋は2階の生物実験室です。
教壇を作っている最中のお部屋もありました。
出来上がるとこうなります。
そして床材などでお化粧をされるとこうなります。
教壇の中の配線がチェックできるように、ちゃんと点検口も作ってくれていますね。
また、別のお部屋ではちょうど床材を貼っているところでした。
コンクリートの床にのりを塗って床材を貼っていました。
こちらはシートのつなぎ目を処理しているところです。
職員室となる部屋にはミニキッチンが取り付けられていました。
理科の先生方、ここで手洗いとうがいをしっかりお願いしますね!
ホワイトボードの設置も進んでいました。
プロジェクターを取り付けるアームと左右に動かすためのキャタピラも設置されていますね。
トイレも着々と出来上がってきていました。
こちらは1階のユニバーサルトイレです。
こちらは2階の廊下です。
ほぼ仕上がっています。
同じく2階の廊下では齋藤所長が塗装の仕上がりをチェックされていました。
どうやら天井や壁の工事も今週いっぱいを目処にほぼ終了するのだそうです。
思い返せば、こんな感じの下地からスタートした壁でした。
軽量鉄骨で全ての壁の下地を作り。
そこに遮音や断熱の材料を充填して。
ボードを現場で加工しながら。
そして1枚1枚、丁寧に下地に貼り付けていく。
天井はこうでした。
天井に手が届くように部屋の面積とほぼ同じだけの足場を組み。
床をつくる時に仕込んでおいた吊り元(アンカー)を使いながら。
大人がぶら下がってもびくともしない下地をつくり。
そして1枚1枚ボードを貼っていく。
いったい壁と天井でどれだけの面積を施行してくださったのでしょうか。
実に根気と体力のいる作業です。
特に天井は腕を上げ続けながらの作業となります。
どれだけ大変だったか。
本当に、本当にありがとうございました。
そして、この作業を全て仕切ってくださっていたのが、こちらのお二人。
右が荒木さんで、左が荒木さんです。
そう、お察しの通りこちらのお二人は親子なんです。
親子で同じ現場。
素敵ですね。
荒木さん、本当にお世話になりました!!
と言うことで、まだご報告できていないこともあるのですが、少し長くなりましたので今回のレポートは以上とさせて頂きます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
そして工事関係者の皆様、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。