新築工事 進捗報告(11月2日)
2020.11.02
本日の工事報告です。
まずは前回の写真から。
そして現在の全体写真がこちらです。
写真右半分がグレーになりましたね。
これが1階の床です。
ようやくここまでたどり着きました。
蓋をされてしまうと一気に忘れてしまいそうですが、この床の下には、これまでレポートしてきたとおり地下1階やピットと呼ばれるメンテナンス空間、そして建物を支える基礎部分があります。
一見する限りではただのコンクリートの床ですが、その下にはそんな空間が広がっているんですね。
想像しただけでもなんかワクワクします。
私だけでしょうか…
それはさておき、本日の注目ポイントは2つです。
まず1つ目。
場所はこの辺りです。
2号館側の角です。
近くで撮った写真がこちらです。
これは何を造っているところでしょうか?
って、バレバレですよね。
そうです階段です。
階段はこんな感じで型枠と鉄筋が組まれているんです。
斜めに型枠が組まれ、その上に鉄筋が階段状になるように組まれています。
まさに大工さんと鉄筋屋さんのコラボ作品です。
実に美しいですね!(私だけでしょうか…)
この後、階段状にさらに型枠が組まれコンクリートが打たれます。
簡単なイラストにするとこんな感じです。
ここで少し注目して頂きたいのですが、段々の型枠をちょっとだけ浮かす必要があるのがイラストからお分かり頂けると思います。
これを「浮かし型枠」って言うんだそうです。
実際に1つだけ組んで頂きました。
それがこちらの写真です。
山吹色の斜めの型枠からは少しだけ隙間が空いているのが分かりますか?
この浮かし型枠がイラストのようにすべての階段面に組まれていきます。
階段ってこんな感じで造られるんですね。
また1つ勉強になりました。
ちなみに今回の新理科館では、コンクリートで造られる階段はこの1箇所だけなんです。
あとはすべて鉄骨階段となります。
齋藤所長、貴重な写真を撮らせて頂きありがとうございました。
本日2つ目の注目ポイントです。
写真の丸がついた部分です。
アップの写真がこちらです。
こちらは以前にも少しご紹介しましたのが、何か覚えていらっしゃいますか?
そうです。
これは「ハイベース」と言われる鉄骨柱のアンカーとなるものでした。
もう少し分かりやすく時系列で振り返ってみます。
最初は、ポンと置かれた状態でした。
その時の写真がこちらです。
そしてその後、梁の中にガチガチに組み込まれました。
それがこちらです。
そしてコンクリートが打たれ、現在の姿に。
やっとアンカーっぽくなりましたね。
ただ置かれていた時にはピンと来ませんでしたが、これならアンカーって感じです。
あれだけごっつい梁に組み込まれていたらびくともしないはずです。
理屈が分かると安心しますね。
今後、ここに鉄骨の柱が建てられますので、その様子はまた改めご報告できればと思います。
ちなみに余談ですが、真ん中の丸いグレーの塊は柱を受ける部分となるのですが「まんじゅう」と言うんだそうです…
「業界の方〜、ネーミングっ!」
本日の報告は以上です。
早く鉄骨が建たないかなぁと、待ち遠しい気持ちでいっぱいですが、工事関係者の皆様、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。