新築工事 進捗報告(2月18日)

2021.02.18

2月18日現在の工事報告をさせて頂きます。

先日のレポートで耐火被覆の工事が終盤に差し掛かかっている旨、お伝えいたしました。

今回はその様子をお届けできればと思います。

 

と、その前に。

じゃーーん。

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「何であそこ何もないの??」って思っていた方、お待たせしました。

始まりましたよ。

完成予想パースのここの部分のやつが。

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新理科館の超カッコいい部分です。

楽しみですね。

本日はこの話がメインではないので詳しくは後日お伝えできればと思いますが、嬉しかったので取り急ぎのご報告をさせていただきました。

 

では改めまして本日は耐火被覆工事についてご報告いたします。

ところで皆さんは耐火被覆ってご存知ですか?

普段、あまり目にしない物なのでご存知ない方もいると思います。

ちなみに私は、ショッピングセンターの立体駐車場で、ぐるぐるとスロープを上っている時によく目にするのですが、柱とか梁に、自分で吹き付けたんだか、大量の埃が勝手に付着したんだか、よく分からないモコモコしたやつを見たことありません?

あれです。

うちの学校にも無いかなぁと思って、探して写真を撮ってきました。

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ありました、これです。

見たことありますよね?

で、これ何なのって話ですが。

これ、読んで字の如くで「火に耐えるための被覆」なんです。

鉄を火やその熱から守ってくれる、とてもとても大事なもの。

誰ですか?

埃って言った人。

まぁ、それはいいとして。

主に新理科館のような鉄骨造の建物は、柱や梁などにこの耐火被覆が施されています。

万が一、火災が発生してしまった時に、柱や梁などの構造的に大事な部分が熱でグニャってなったら大変ですよね?

建物の火災は5〜10分くらいで500℃まで達するんだそうです。

いかに鉄と言えど、剥き出しのままその温度に接しては簡単に軟化してしまいます。

そこで柱や梁や床などの大事な部分は「火災が発生しても建物の利用者が避難するまでの間は、火やその熱に耐えることができるようなつくりにしなさい」って建築基準法で決められているんです。(詳しい事はお近くの建築士さんに聞いてください。)

先程の写真は2号館7Fの教室天井裏の梁だったのですが、2号館の6〜8Fは鉄骨造なので、ちゃんと柱や梁には耐火被覆が施されていました。

こんなモコモコで何百度もある火や熱に耐えられるの?って感じですが、大丈夫なんです。

これはロックウールって言う、ロック(岩石)でウール(毛織物≒繊維状のもの)な素材で直接バーナーで炙ってもへっちゃらなとても心強いものです。(詳しくはお近くの地学の先生に聞いてください)

と言うことで、これを柱や梁に被せることで万が一の火災の時にも必要な強度を維持させることができるんです。

あっ、ちなみに床は、コンクリートでできている場合、コンクリート自体が火や熱に強いのでこのような被覆は必要ありません。

知れば知るほど面白いですね。

建築物って。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、本校の新理科館は鉄骨造なので、ほぼ全ての柱と梁はこの耐火被覆を施す必要があります。

現在、その工事がほぼほぼ終わろうとしている、という状況です。

では、どんな感じかと言うとこんな感じです。

まずは施工前。

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もちろん最初は柱も梁も剥き出しのままでした。(サビないように塗装はされていますが、この塗装は耐火にはなりませんのでこの場合はスルーで)

次に施工後の現在です。

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ほんとだ!

確かに埃のようなモコモコになってる。

ん??

… モコモコか、これ?

そう思った方、正解です。

これは先ほどご覧頂いたモコモコとは違うタイプの被覆なんです。

実は耐火被覆には大きく分けて2種類あります。

1つは「吹き付け式」と言われる耐火被覆で、もう1つが「巻き付け式」と言われるものです。

先程の2号館の6〜8階のやつが吹き付け式で、新理科館のこれは巻き付け式です。

それぞれにメリットやデメリットがあり、個人的にはとても面白いのですが、長々と説明しては読者の皆さんが去ってしまいそうなので省略いたします(詳しく知りたい方は戸田建設の方を捕まえて聞いてみてください。)

 

新理科館の耐火被覆が巻き付け式だと分かったところで、では現場の様子をお伝えしたいと思います。

まず本校では、「テッカロール」と言う商品を使っているそうです。

海外の巻き寿司みたいな名前ですが、こんな感じで確かにロールで搬入されていました。

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それを広げて頂きました。

断面はこんな感じです。

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確かに繊維っぽいですね。

逆によく燃えそうな気がするのは私だけでしょうか…

不思議ですね。

 

そしてそれをこんな感じで柱に巻きます。

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次に上からこんな感じのピンをぶっ刺します。

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これ、ただぶっ刺さるだけではなく、実は溶接されるんです。

それが分かるように、試しに何も無い柱のところでやって頂きました。

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「なるほど!」ですよね。

先ほどの工具と柱の間に電圧をかけて、ブスッと刺してピンの先端が柱に触れると溶接される仕組みになってるんですって。

この工具を開発した方に拍手ですね。

 

完成形はこんな感じです。

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そして、柱だけではなく梁も同様です。

写真の左側のようにまずは片面を取り付けます。

暖簾のように垂れ下がっているのがそうです。

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そして、鉄骨の形にそって反対側にも巻き付けて同じくピンでとめます。

…気が遠くなりそうな作業ですね。

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で、ここで注目。

よく見ると配管などを通すための丸い貫通部分もちゃんと鉄が露出しないように、それはそれで別でちゃんと被せてくれています。

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いやー、実に仕事が細かいですね。

感謝感謝です。

このとっても大事なお仕事をやってくださっているチームのキーマンがこのお方。

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宮尾さんです。

宮尾さんをはじめ、職人の方々の丁寧なお仕事に改めて感謝です。

ありがとうございます!

 

と言うことで、今回は耐火被覆についてレポートさせて頂きました。

次回は、外壁工事の状況をお伝えしたいと思っておりますので、お楽しみに。

 

工事関係者の皆様、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。