中学3年 コミュニケーション授業①

2016.11.25

  • 2014年度入学
  • 体験学習

本年度も中学3年生では、修学旅行の振り返りとして、芸術家の方を講師にお招きし、「コミュニケーション授業」を行います。2クラスずつ全3回の授業を4人の講師の方にご担当いただき、生徒たちが修学旅行の経験を振り返りながら、その思い出を素材としてグループで演劇作品を創り上げていくプログラムです。

今回は、山本卓卓(やまもとすぐる)さんにご担当いただいたクラスの第一回目の授業の様子を紹介します。山本さんは劇団「範宙遊泳」を主宰され、国内に限らず、タイ、マレージアなどで海外公演を行い、2014年には「Bangkok Theatre Festival 2014」で「Best Original Script」(最優秀脚本賞)と「Best Play」(最優秀作品賞)を受賞されています。

山本さんとアシスタントの皆さん
山本さんとアシスタントの皆さん
 
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はじめに、山本さんが主宰されている範宙遊泳がどのような作品創りをしているのかついてご紹介いただいた後、これから3回の授業でどのような演劇作品を創っていくのかについての説明がありました。山本さんにご担当いただく2クラスには、修学旅行中、班で一枚自分たちの写っている写真を撮ってくることが課題として出されていました。その写真を素材にして、まず写真を撮る直前までの自分たちのやり取りを思い出して再現し、次に、写真を撮った後に実際には起こらなかった嘘のやり取りを自分たちで考えて演じることで、現実と虚構の入り混じった修学旅行を作り上げるというのが、今後生徒たちが取り組む活動になります。

今回は、写真を撮るまでに実際に起きたことを再現する場面を創ります。授業の前半では、まず現実を再現するために必要なことを考えるためのワークを行いました。

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教室の中をみんなで歩き回ります。

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「今朝、学校に来るまでのことを思い出しながら歩く」、「夜中に目が覚めてトイレに行くときのことを思い出しながら歩く」、「新宿駅周辺を歩くときの感じで歩く」など様々な「歩く」をやってみます。ひとえに「歩く」といっても、置かれている状況や自分の状態によって歩き方は色々と異なります。現実の再現には、そのような記憶を鮮明に思い出すことが重要になるわけです。

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修学旅行の朝の新幹線での様子を全員で再現してみます。

授業の後半はグループワーク。写真を撮る直前までの出来事を詳細に思い出し、共有します。
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共有した内容についてプレゼンテーションします。
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次回は虚構の場面を創り、演じることに取り組みます。今回プレゼンしてもらった現実の思い出がどのような作品になっていくのか楽しみです。