理科・地学 3学期講習「東日本大震災に学ぶ」

2013.03.22

  • 理科

 東日本大震災から2年が過ぎ,この震災を通して,私たちは多くの課題を突き付けられました.そして,自然の恐ろしさを感じたのではないでしょうか.しかし,人間の記憶は風化していきます.ニュースなどで取り上げられることが少なくなり,直接被害を受けていない人ほど,過去の悲惨な災害だったとなっていないでしょうか.ある種,それも生きていく上で必要な能力なのですが,私はこの教訓から多くを学び取っておくべきだと感じています.今年度,私は何回か東北へ行く機会をいただき,そこで自分の目で見た被災地の現状を皆さんに報告し,我々は何を学んでいけばよいのかを一緒に考えるため,講習を行いました.
 具体的な内容は,以下の通りです.私自身も大きなテーマにとても躊躇しましたが,そんなことを言っているといつまでも何もできないと思い,自分の体験談を中心に迷いながら模索しながら企画しました.12名の生徒が参加してくれましたが,彼らの心の中に何らかの問題意識や思いを残すことができたかなと思います.今後もこの講習を発展させていきたいと思っています.最後に,この震災で被災された皆様に対し,心よりお見舞い申しあげます.そして,時間はかかるものの被災地の復興を心から望んでいます.
第1回 東北地方太平洋沖地震の概要,地震当日の学校の様子,浦安の液状化の様子,気仙沼・南三陸の被災の様子
第2回 私の被災地での支援活動,気仙沼市内の被災の様子,災害遺構をどうするか
第3回 陸前高田・大船渡の被災の様子,「釜石の奇跡」片田敏孝・群馬大教授に学ぶ,
第4回 震災をどのように後世に伝えるか,寺田寅彦「津浪と人間」を読む,未曾有と想定外に潜む危険性,破局的な噴火と洪水玄武岩,日本に住むための自然観・地球観とは
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