国語リレー講座 開講

2013.05.02

  • 国語科

 国語科の6人の先生がそれぞれ関心のあるテーマについてリレー方式で講義していく企画、「国語リレー講座」が、4月26日(金)にスタートしました。
 この講座は、すでに同様の講座を開設している数学科や理科の先生方の取り組みに刺激を受け、誕生した企画です。授業では伝えきれない「国語」が持つ魅力を少しずつでも生徒に伝えたいという思いを持って6人の先生が集まりました。 
 予定されている講義内容は次の通りです。
第1回 4月26日(金)
「人は何故語り継ぐのか〜成長する説話のメカニズム〜」担当 本間純一
第2回 5月10日(金)
「近代の小説を読む〜人の心の奥の奥〜」担当 西川真貴
第3回 5月31日(金)
「村上春樹と1995年の残滓」担当 中村陽一
第4回 6月7日(金)
「文法もおもしろい〜助動詞に注目!〜」担当 奥村潤
第5回 6月14日(金)
「殺しが起きる江戸文学〜事件のウラにうごめく人の心の闇をあぶりだす〜」担当 横倉浩一
第6回 6月21日(金)
「敷島の“やまとうた”の極北〜天才歌人たちの恋の歌をめぐって〜」担当 中田大成
 記念すべき第1回は、本間純一先生(3年1組担任)による「説話・伝承」がテーマの講義でした。「説話が巷間で伝わるうちにどのように変容していくのか」というメカニズムについて、わかりやすい具体例を挙げながらの講義となりました。
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普段の授業ではなかなか扱うことのない話を生徒たちが楽しそうに聴いていたのが印象的でした。
 
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以下は、本間先生の講義を聴いた生徒の感想の一部です。
A君
 実は僕もオカルト系の噂話が好きで、小学校の頃には「都市伝説」をネットで調べ、自分で確かめるということを行った。この講習でこのような話がどのように広まったのか、なぜ広める必要があったのかを知ることができ、「説話・伝承学」という学問により関心がわいた。大学では、この学問を研究したいと思う。
B君
 話に尾ひれがついて広まっていくというのが今にも共通する事なので、人はどの時代も同じなんだと思いました。また自分に利益があるように話を変えていく方法、少しミステリアスなものに興味を覚える人の心を巧みに利用していくのは上手いと思いました。『ゲゲゲの鬼太郎』の意外な話なども聞くことができ、とてもおもしろい講習でした。
C君
 「説話・伝承」についてどのようにすすめるか、と思っていましたが、これ「だけ」のことをくわしくおもしろく話されたのには少し驚きました。特におもしろおかしく話されていたのは、かなり心に残りました。この講習をとってよかったな、と思いました。
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 次回は西川真貴先生が担当します。
〈国語科〉