国語リレー講座 第5回

2013.06.14

  • 国語科

 国語科の6人の教員がそれぞれ関心のあるテーマについてリレー方式で講義していく「国語リレー講座」。その第5回目の講義が6月14日(金)に行われました。
 担当は中学2年5組担任の横倉浩一先生。「殺しが起きる江戸文学〜事件のウラにうごめく人の心の闇をあぶりだす〜」とう題目で、井原西鶴の『本朝桜陰比事』「十夜の半弓」をテキストに講義が進められました。
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当時の世相や風俗に留意しながら作品を読み通した後、文学の機能や文学の普遍性についてお話がありました。「人間の毒」や「人間の弱い部分」を描くことも、文学の機能の一つではないかというお話に、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
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授業を受けた生徒の感想を紹介します。
「江戸時代のミステリーを読んだことがほとんどなかったので、貴重な経験になった。時代は変われど人間の感性などは変わらないのかもしれないと思った」
「江戸時代、それも元禄年間という今から300年前の話ですが、今にも通じる(例えば様々な所で言われていた「衝動」というもの)ものがありおもしろかったです」
「推理小説から、被害者の皮肉さや時代の背景などをひも解けるとは・・・!」
「時代が進むにつれて人々の価値観は移りかわるものであるが、人間にひそむ『理由なき』行動は今もなお現存していることに衝撃を受けた」
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次回は最終回。中田大成先生が担当します。
〈国語科〉