国語リレー講座 1学期のまとめ

2013.08.12

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1学期に全6回で行われた「国語リレー講座」。国語科の6人の教員がそれぞれ関心のあるテーマについてリレー方式で講義していく講習でした。
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少し遅くなりましたが、今回は全6回を受講した生徒たちのアンケートを紹介したいと思います。


今回の講習では、なかなか通常の授業の中では扱いきれないようなテーマについて、それぞれの教員が80分の中で講義するという形式をとりました。実際扱われたテーマと担当教員は以下の通りです。
第1回 4月26日(金)
「人は何故語り継ぐのか〜成長する説話のメカニズム〜」担当 本間純一
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第2回 5月10日(金)
「近代の小説を読む〜人の心の奥の奥〜」担当 西川真貴
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第3回 5月31日(金)
「村上春樹と1995年の残滓」担当 中村陽一
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第4回 6月7日(金)
「文法もおもしろい〜助動詞に注目!〜」担当 奥村潤
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第5回 6月14日(金)
「殺しが起きる江戸文学〜事件のウラにうごめく人の心の闇をあぶりだす〜」担当 横倉浩一
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第6回 6月21日(金)
「敷島の“やまとうた”の極北〜天才歌人たちの恋の歌をめぐって〜」担当 中田大成
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生徒たちは次のような感想を寄せてくれました。
「毎回別々に、ワンテーマについて掘り下げてやっていて、そのテーマに「深み」を感じ、そこに良さを感じました」
「普段授業を受けられない先生方の専門的な話が聞けた点がすごくよかった。まったく興味のなかった分野にも、目を向けるいい機会だった」
「村上春樹などの小説の話で(すべてにあてはまることではあるが)、見かけの文章に隠された裏の意味を読み取っていくという行為が楽しかったため良かったと思う」
「様々な文学についての楽しみ方や先生方の考え方を教わり、毎回の授業が楽しみだった。たまに、難しくて、ちょっと理解できない回もあったが、いつかわかる時が来ると思う」
「和歌の違いを考えたり、江戸の文学を読んだり、今までに経験のなかったものばかりだったから、この講座を受けて文学についてより広い範囲で考えられると感じた」
「僕自身にとってもテーマが身近なものでおもしろかった。また、『現代文』『古典』などに簡単に分類できない話が多かったため、『国語』を新しい視点から考えることができ、受講して良かったと思う」
「いろいろな文学の形を学べておもしろかったと同時に、それぞれの先生の個性が色濃く現れるのを見るのもおもしろかった」
「普通の講習と違い、色々なことが学べて良かった。また、様々な先生の様々な価値観に触れ、幅が広がった」
「先生のほとんどが昔の文学についてマニアなことがわかりました。昔の文学を考える意味が少しわかったような気がします。それだけで自分は良かったと思っています」
「今まで国語をすごく漠然ととらえていたが、口承・説話のようなものや、近代文学のようなもの、和歌もこのリレー講座で詳しくしり、興味がわきました。またこのようなものがあったらやりたいです」
参加した生徒たちは、6回の講習を通して様々なことを学び取ってくれたようです。
アンケートの項目には、再び同様の講座が開講されるとしたら、どのような内容を望むかを書いてもらうものがありました。この作家やこの作品を扱って欲しいという具体的な要望や、今回参加しなかった教員の専門の話を聞きたいという要望など参考になる意見がたくさんありました。
初めての試みでしたが、全6回の講義は非常に有意義なものであったと考えます。今後も同様の講座を実施していけたらと考えています。
〈国語科〉