創造性の育成塾2013第8回夏合宿 参加報告

2013.09.21

  • 理科

去る7月31日(水)〜8月5日(月)、創造性の育成塾2013第8回夏合宿に、本校中2の野口了君、渡邉悠介君が参加しました。本合宿は、全国から選抜された理科好きの中学2年生40人〜50人が、富士吉田の研修センターにおいて、ノーベル賞受賞の先生方や一流の学者、優秀校の先生たちによる講義を受講するものです。去年に引き続き今年も本校中学2年生2名が見事選抜されました。2人は6日間、存分に楽しんできたそうです。多くの先生方からの講義は言うまでもなく、志の高い同年代の生徒達と毎日遅くまで話ができ、非常に刺激を受けたとのことです。早速、来年からの化学オリンピックや情報オリンピックへの参加意欲を示しています。頑張れ!
実は、この2名以外にも本合宿に申し込みをした中2生が何人かいたのですが、残念ながら縁がありませんでした。外部にアンテナを張り、進んで参加しようとする気持ちと行動力を持っている生徒が多く、感心します。
(中2学年教員)

創造性の育成塾
http://juku.netj.or.jp/


渡邉君(左)と野口君(右)。毎日が本当に充実していたそうです。

(参加者の感想)

野口了君
この創造性の育成塾では、興味のあることに全力で取り組み、その分野において誰にも負けない自信を持つことが大切だと学びました。例えば、東京大学名誉教授の浅島誠先生のおっしゃった「熱情を持って取り組め」。科学や社会は発展し、枝分かれし、細分化しています。その中で他の優秀な人と同じ土俵に乗るには、その問題を解くまであきらめないという自信と、それの裏付けとなる深い知識が不可欠だと知りました。
なんとなく過ごしがちな中学2年生の夏休みにこのような合宿に参加できたことは、素晴らしいことだと思います。創造性の育成塾に参加し、最先端で活躍している人に会い、学ぶことで、今後の生き方の参考にしたい、と思う後輩が出ることに期待します。

渡邉悠介君
僕の夢は化学者になることです。小学1年生のときに液体窒素やBTB液の色の変化などをみて感動したことがきっかけです。その夢をかなえるために、これまで化学に関する様々なことを学んできています。
しかし、今回の合宿を経験し、自分はまだまだ考えが甘かったと感じました。多くの先生が、知識も必要だが、それ以上に自分自身の考えや疑問を持てとおっしゃいました。またJAXAの國中均先生や筑波大学の鈴木寛先生は、研究の成果ができるのには長い時間がかかるともおっしゃっていました。実際國中先生は、イオンエンジンを完成させるのに5年かかったと言います。
もちろんこれらを続けることは簡単なことではありません。それでも続けることができるのは、その問題や科学そのものに情熱を持っているから。そして、成功すると信じているからこそ続けられるのだと思います。
化学は楽しいものです。テスト等で化学をきらいになることなく、一人でも多くの仲間が増えてくれたらと思います。