• 中3生「図書館を使った調べる学習コンクール」優秀賞受賞

中3生「図書館を使った調べる学習コンクール」優秀賞受賞

2014.03.15

  • 社会科

中学3年2組の松田侑也君の「中3社会科卒業論文」が、公益財団法人図書館振興財団主催の第17回「図書館を使った調べる学習コンクール」において、「優秀賞・図書館振興財団賞」を受賞、3月8日行われた表彰式で賞状と記念品が授与されました。同コンクールには昨年までも、新宿区立戸山図書館を通じて中学生が社会Ⅰ〜Ⅲの優秀レポートを応募し、新宿区レベルでの入賞もしていたのですが、今回は初の全国レベルでの入賞となったものです(松田君以外に、同じ中学3年生から3組森田諒君、6組千代田創真君、6組石﨑大貴君、6組板橋諒君、6組松井大樹君、7組石倉慶太郎君も「佳作」に入選しています)。
松田君のレポ−トは、「ホームレス問題とビッグイッシュー」の題で、都市における路上・野宿生活者とその支援をする団体の活動を扱ったもので、関係団体や野宿支援の現場への意欲的取材を軸に組み立てられています。本校近隣の公園には、テント生活をおくる人の姿もお数多く見られ、このテーマは現代日本の大都市の共通課題ということに加え、本校の所在地域に密着した「足下である地元の課題」という面も持っています。‘Think globally.
Act locally.’(グローバルに考え、地域から行動しよう)というコトバがあります。官民あげての「グローバル」の合唱のなかには、地に足つかぬ流行追いもなしとは言えませんが、松田君のレポートは、地域から大きな社会問題を見ていこうとするものと言えましょう。
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〈賞状と記念品を手にした松田君〉


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〈レセプション—松田君とお母さん—〉
表彰式後のレセプションで感銘を受けたのは、審査に関わられた複数の関係者の方たちから、「ホームレス支援のレポートを書いた松田君ですか」という声をかけていただいたことです。そうした方たちは、現実社会を見据える松田君の姿勢やレポートの構築力に深い印象を持たれている様子でした。海城生の能力や感受性や本校の教育のとりくみが評価されたことをたいへん嬉しく感ずるひとときでした。
(社会科 井口靖記)