中学3年 コミュニケーション授業 発表会1

2014.04.04

  • 体験学習

中学3年生で実施した「コミュニケーション授業」。今回は富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督・東京デスロック主宰の多田淳之介さんが担当された、2クラスの発表会の様子をご報告します。

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この2クラスでは、授業の中で、修学旅行先で撮影してきた写真の前後1分の物語を班ごとに創作してきました。発表会では、プロジェクターによってスクリーンに映し出された写真の前で、班ごとに自分たちの作品を発表しました。

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どの班の作品も素晴らしく、様々な工夫がされていて、とても面白く鑑賞することができました。

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発表会の終わりに多田さんは次のように語りました。「今回はクラスの友達と相談しながらものを創る、自分一人で決めないというようなことを経験をしてもらいました。これから何年間は自分一人で決めていけば良いことが多いかも知れませんが、大人になると物事をみんなで決めなくてはならないことがあります。人の意見を聞くこと、自分の意見をいかすためにどうやっていけば良いのか、そんなことを今回の授業の中で体験してもらいました」

多田さんが言うように、彼らは作品を創り発表する過程で、価値観の異なる他者とイメージを共有することや、コミュニケーションをとることを体験的に学ぶことができたのではないかと個人的には考えています。

多田さんは最後に「まあ、楽しく演劇を創ったということで十分だと思います。」と語りました。楽しみながら演劇を創作する中で、子どもたちは様々なことを学んだことは、最後に書いてもらった感想からもよく分かります。引用します。

「演劇を上手にやるには意識を共有することが大事だと言われて、これは日常生活にも言えることだと感じた。」

「劇を作るうえで、班の人と意見をすり合わせるのが難しかった。」

「話さずにクラス全員が一人ずつ座っていくゲームでは、普段、自分たちがいかに話すことによってお互いの考えを共有しあっているのかを実感することができた。」

「皆が意思疎通をして、同じ方向を向き、一つのものに取り組む、作り上げる難しさを感じると共に、それの楽しさ、作り終わった時の満足感を感じた。」

「まず、「友達と演劇をする楽しさ」が印象として残りました。他人に自分の感情を劇で表現したり、一枚の写真からこんなにも多種多様な作品ができることにはとても感銘を受けました。」

「何かを演じることは難しいと感じた。特に、設定について何も知らない人に理解してもらうのは難しい。しかし一方で、4〜5人でイメージを共有して、そこにないものを想像しながらうまく進めていくことができれば上手に演じることができるのだと思った。」

「人の前で話したり演技したりするのが人一倍苦手だったので、発表会を開くことを聞いた時は、正直「勘弁してほしい」と思いましたが、実際に演技の練習をすると楽しくなり、発表当日は緊張せず、また大きな失敗もせずに演技できました。何事にも自分にとって少しでも楽しいと思えるところを見つけていくべきなんだなと思いました。」

そして次のような感想もありました。

「今回の修学旅行が忘れられない思い出となりました。」

修学旅行を演劇で振り返る試みは、今年で3年目となりますが、毎年このような感想が出てくることは、本当に嬉しいことです。第一線で活躍されている芸術家と出会い、修学旅行の思い出をふりかえりながら、表現活動を楽しむことができたことで、修学旅行は彼らにとってより良い思い出となったようです。

最後になりましたが、お忙しい中本校で授業を行ってくださった多田淳之介さんやアシスタントの方々に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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