英語科リレー講座 第3回

2019.02.18

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講座も折り返しを過ぎ3回目となりました。

今回は高1担当の北村先生と、中1担当の山口先生。

表題は「なぜ”food”は『フォード』と発音しないのか?〜英語の歴史〜」。

英語を勉強していく中での素朴な疑問、例えば「どうして英語の動詞には規則的に変化するものと、不規則に変化するものがあるのか?」、「knightはどうして『ナイト』と発音するのか?」のような疑問は英語を「通時的に」考えることでわかるかもしれない、という投げかけから始まりました。

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英語学習中、気になる素朴な疑問ってありますよね?

そのあとは英語史の外観を見ていきました。古英語期、語尾の変化が豊かなおかげで語順は比較的ゆるやかであったことを、「語順の並べ替え問題」を解いて体感しました。見慣れない文字に戸惑う生徒たちを叱咤激励しながら古英語の発音練習も行われました。そして、「ノルマン・コンクエスト」によって、ノルマンディー地方のフランス語が大量に英語にもたらされたことや、「大母音推移」を経てどんどん発音とつづりが乖離していったことなど、英語のドラマチックな歴史が紹介されました。『カンタベリー物語』で中英語の発音練習もしました。

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今の英語だけをひたすら眺めても、理解できないルールってありますよね?

以下、生徒の感想です。「よくよく考えてみると結構疑問に思うことがあって面白かった。歴史から英語を見るとより理解が深まることと感じた」、「活版印刷のおかげでスぺリングが固定化していったという事実が面白い」、「発音とつづりに差がある語への怒りを少し収めようと思いました」

この時間で、生徒の中に、英語の学習の知的な面白さとともに、ツールとしてだけ捉えるのではない「英語の味わい方」に気づいてくれる者がいればと思います。(英語科 渡邊、北村)