英語科リレー講座 第4回

2019.02.25

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とうとうこの講座も最終回。最後のスピーカーは高1担当の大平先生と、中1担当のファース先生です。

大平先生の講座の表題は「大学で論文を書く際に求められる英語の力とは」。

 

今や、日本語の論文でもアブストラクトは英語で書くことを求められる時代です。生徒たちも近い将来、きっと英語で論文を書くことがあるでしょう。その際に注意すべき点を洗い出していく形で前半は話が進みます。

 

また、その注意点は大学入試を受ける際でも考えるべきことなのです。大平先生は、その点を実際の大学入試問題や外部検定試験などを例に挙げながら説明しました。少し、中学1年生には難しい話だったかもしれませんが、高校生は深く頷いていましたね。「普段の英作文の授業での、別の表現で言い換えることの重要性が分かった」、「『企画力』が大事、ということに納得した」といった感想を述べていました。

 

「締め」のスピーカーのファース先生。もちろん講座の使用言語は英語です。まずは自分の言語学習歴を披露してくれました。

そこから自分が学んだ経験のある、日本語、ドイツ語、フランス語の中から興味深い表現や、それら3つの言語の中で、共通の語源を持つ単語の話を中心に話は進みました。

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ファース先生も語学学習者なんです。

例えばフランス語では「地中のりんご」という意味の単語を組み合わせると「じゃがいも」の意味を持つこと、またドイツ語では名詞を連ねる複合名詞が多く見られ、その中には非常に長い単語も含まれていることなどが紹介されました。

 

また同じ語源を持っている各言語の単語でも、それぞれの言語においては微妙に違う意味で使われていることが示されました。例えば、英語の”money”とフランス語の”monnaie”で語源は共通ですが、英語では「お金」、フランス語では「お釣り」を意味するのです。

以下は生徒の感想です。「英語の他にも何か外国語を勉強してみたいと思った」、「フランス語のユニークな数字の数え方が面白かった」、「せっかく日本語を知っているのだから、韓国語や中国語を勉強してみたら面白いかなと思った」、「暗記一辺倒ではなく語源を調べるなど『語学を楽しむ』時間も出来るだけ取り入れたい」

さて、4回に渡った講習は、この回で終了です。英語科としては新しい試みでしたが、生徒が新しい英語(学習)観をもってくれたなら、これ以上の喜びはありません。(英語科 渡邊、北村)