2019 KSプロジェクト 浅虫臨海実習

2019.08.07

  • KSプロジェクト

7/29(月)より3泊4日でKSプロジェクト浅虫臨海実習を行いました。
本プロジェクトは、東北大学浅虫海洋生物学教育研究センターの美濃川拓哉先生、藤本心太先生、経塚啓一郎先生の御指導、御協力のもと実施されたものです。3回の事前学習を経て臨みました。

1人につき高性能の生物顕微鏡と実体顕微鏡を1台ずつ貸していただき(贅沢!)、キタサンショウウニの受精や卵割(細胞分裂)の詳細な観察から始まりました。卵や精子の形態から、受精膜が形成されるようす、透明層の役割、分裂の過程等、夕食後まで熱心に観察や議論を継続しました。
2日目以降は、ウニ双子胚をつくる実験、ドレッジとプランクトンネットによるベントス(底生生物)とプランクトンの採集、磯採集と実習室での観察、ホタテの解剖、ウミホタル採集と発光の観察と、通常の授業ではなかなか行うことができない実習を贅沢に時間を使いながら行いました。
各々の生徒は、特に興味をもった内容について事後学習としてポスターをつくります。以下はテーマの一例です。

・ウニ胚小割球形成に対する割球分離の影響
・ウニにおける多胚形成
・陸奥湾の磯にすむ多様な動物
・海産プランクトンやベントスの採集法と観察
・陸奥湾名産ホタテの秘密
・ウミホタル、ヤコウチュウの発光メカニズム

寝食を共にしながら生物学に関心のある者どうしがあーだこーだと議論しながら実習を行った4日間はかけがえのない時間でした。
東北大学の美濃川先生、藤本先生、経塚先生はじめ、センターの皆様には大変お世話になりました。この場を借りてあらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。(本実習担当教員)