第5回松岡文太郎賞授与式行われる

2020.08.05

  • 数学科

数学にまつわる活動に格別の成果をあげた、本校ならびに本校の活動に参加した中高生を対象に、本校数学科が授与する賞である松岡文太郎賞および同特別賞の授与式が本日行われました。本来は、昨年度末の終業式(3月)に行う予定でしたが、コロナ禍のため、本日まで延期されていました。第5回松岡文太郎賞は、中3(現在高1)の新井秀斗君に、同特別賞は高2(現在高3)の古口佳央君に、それぞれ贈られました。

新井君は、難関でなる数学検定試験の一級(大学教養程度の難易度)に、中学生ながら堂々の合格を果たし、かつまた各種の数学コンクールにおいて、卓越した成果をあげたことに対して授与されました。
古口君は、国際数学オリンピック日本予選において銅賞の栄誉に輝いたことに対して授与されました。

本賞のこれまでの受賞者は、授与後の活躍がめざましいものがあります。例えば、各種国際数学コンクールでの多数の入賞をはじめ、国内最大規模の小中高生対象の数学研究コンクールである塩野直道記念の大賞(応募総計1万余通)に輝く、あるいは東京大学理学部推薦入試合格等です。両君の益々のご活躍を期待いたします。

なお、松岡文太郎先生は本校最古の数学教員のお一人で、幕末から明治初年の、我が国における和算から洋算への移行期に大きなご貢献をされた数学者であると同時に、本邦初と言える数学受験雑誌『数学雑誌』の創刊、あるいは受験予備校『数理学館』(神田猿楽町)の設立をされた方であり、戦前戦中戦後の数学教育に大きな足跡を残した『考へ方』の藤森良蔵先生の師でもある方です。

今年度の選考会が今からおおいに楽しみです。

数学科

受賞を喜ぶ新井君と授業担当の先生

受賞を喜ぶ新井君と授業担当の先生

受賞を喜ぶ古口君と担任の先生

受賞を喜ぶ古口君と担任の先生