全校生徒による災害訓練を実施しました(5/11)

2022.05.13

新型コロナ感染の社会的な影響もあって、しばらく実施できなかった「災害避難訓練」を、5月11日(水)の6時間目終了直前に実施しました。

今回は、震度7の非常に強い地震が授業時間内に起こったという想定のもとで、新入生を中心に「各階避難終了方式」などの「型」を体感してもらうことを大きな目的にしました。

具体的な実施状況については、以下の通りです。

1.6間目授業終了5分前、緊急放送で、災害訓練の開始を連絡。今回想定した災害の規模と状況を全校生徒に説明し、「災害時の基本行動マニュアル」に沿って、行動するように指示。

<災害訓練スタート>

2,緊急放送終了後、「緊急地震警報」を流す(手順通りに前後のドアを開けて避難路を確保することにしていましたが、実際には、ほとんどの教室で換気のため開いていたとの報告が、実施後にありました)。地震発生のカウントダウン。大地震発生。

3,10秒後、第1回目の緊急放送。大型地震が発生したことを全校へ報告。余震への注意と校舎や避難経路の状況を確認するまで、その場に待機すること。まずは各自の安全を確保した上で、互いに周りの状況を確認し、各クラスでは代表者が点呼して人数を確認し、授業担当者に報告すること。今後の状況に応じた緊急放送が聞き逃さないように、私語を絶対にしないこともあわせて指示する。

4,その時間に職員本部室に居合わせた教員と、地震直後に本部室への直行が可能だった緊急災害対策本部員、災害対策委員の教員が、手分けして各号館校舎の避難路の確認を行い、各号館からの安全を確認する。また、授業担当者は廊下に出て顔合わせを行い、事前に決まっている優先順位に基づいて、各階の避難の終了確認と、下の階に避難開始を伝達する担当者を決定(各階避難終了方式)。第2回目の緊急放送を行う。現時点で1号館・サイエンスセンターの前庭避難路の安全が確認されたことを告げ、避難開始を指示。緊急保健救助スペースを、前庭とグラウンドに設定し、AEDと救急対応グッズを保健室や校内各所から配備。1号館にいる中学1年の生徒は、前庭で避難・人数確認を行う。サイエンスセンターまたは1号館にいた中1以外の生徒は前庭避難後、前庭に出た職員が引率教員と協力してグラウンドへ誘導。中1の各クラス代表者が、学年主任に点呼報告。学年主任から「前庭・点呼統括者」に報告。その結果を連絡係が(連絡担当の優先順位は事前に決定済み)、グラウンドの災害対策本部に報告。その後の指示を連絡係が、再度前庭に伝達(今回は、避難開始11分後に全点呼の集約が完了し、前庭での解散指示となりました)。

5,あわせて、4号館・5号館・2号館、教室以外の場所からグラウンドへの避難路の安全が確認されたことを放送。引き続き、新たな情報が入り次第、連絡するので、私語をせずにきちんと聞き取れるように、再度指示。教室以外の場所、各号館からグランドへ避難開始。

6,教室以外の場所、4号館・5号館・2号館、アリーナから,グラウンドへ避難した。各クラスの点呼を再度、クラス代表者が確認し、各学年主任に報告。すべての生徒の人数と安全確認を災害対策本部が確認(今回は、避難開始21分後に、すべての訓練が終了し、解散を生徒に伝達しました)。

 

久しぶりに実施した「災害避難訓練」でしたが、生徒たちの前向きに取り組む姿勢と教職員の協力で、全体的には静かに、整然と実施されたという印象を持ちました。

今回の訓練を踏まえて、今後につなげる課題を探るために、教職員と生徒代表者によるアンケート調査を実施・分析し、改めて全校の生徒・教職員に報告したいと考えています。

(海城学園 災害対策委員会)