• 理科 地学部 気象文化大賞「第11回 高校・高専『気象観測機器コンテスト』」でチャレンジ賞受賞

理科 地学部 気象文化大賞「第11回 高校・高専『気象観測機器コンテスト』」でチャレンジ賞受賞

2022.12.22

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12月18日(日)に一般財団法人WNI気象文化創造センターが主催する気象観測機器コンテストの二次審査が行われ、地学部の下河邊太智君(高2)と野中智彰君(中3)が応募した『簡易雲底⾼度観測機「空扉」』が、チャレンジ賞(賞金5万円)を受賞しました。

最終選考の会場となったのは、船橋市にあるSHIRASE5002(三代目南極観測船しらせ)の船内です。全国各地から、21校39作品が一堂に、ならぬ「一船に」会しました。参加生徒は、発表の前に、会場自体にすでに興奮していたようです。レベルの高い他校の作品や専門家の言葉に大いに刺激を受け、非常に貴重な経験とすることができました。また、この会の様子はYouTubeでもライブ配信されました。関係するみなさま、このような機会をいただき、誠にありがとうございました。

以下、参加した野中君の感想です。

今回のイベントは私にとって初めてのコンテストでした。そして、初めてのコンテストで見事「チャレンジ賞」を獲得することができ、大変に嬉しく感じています。

今回製作した気象観測機器は、雲底高度を簡易的に観測するというものです。この機器の製作と、ポスター発表の準備にあたって、気象分野に精通している先輩方や先生方からのアドバイスをいただきながら、下河邊先輩と一緒に努力と工夫を日々積み重ねてきました。そして、シンプルな観測機器でありながらも、十分な精度で雲低高度を観測できることを示すことができました。

今回のコンテストで私が学んだことは、全方位的に質を高める努力をすることの大切さです。私は、一つひとつの観測データを正確に測定できるようにすること、観測手法とその成果を分かりやすく説明することなどに力を注いできました。しかし、コンテストに参加した他校の成果を見て、多量かつ多様な観測データによる裏付けと、観測システムとしての完成度に非常に驚かされ、自分たちに不足していた部分に気づかされました。一方で、審査員の方からは、私たちが製作した観測機器は「空を見よう」という観天望気に通じるコンセプトであるという講評をいただきました。これらのことから、基本コンセプトの構想から観測システムの設計、観測データの測定からポスター発表に至るまで、すべての局面で質を高める努力をすることの大切さを学びました。コンテストに参加したことで、このようなことを実体験として学ぶことができ、私にとって非常に良い経験となりました。

ポスター発表では専門家の方から多くの質問とアドバイスをいただきました。今後は、いただいたアドバイスを元に、機器の改善に取り組んでいきたいと思います。

参考URL:

https://www.wxbunka.com/cms/wp-content/uploads/2022/02/result_of_contest_11th.pdf