高校模擬国連世界大会 第3日目報告

2023.04.28

  • 2018年度入学
  • グローバル教育

3日目、いよいよ会議初日です。日本代表団は徒歩で会場となるホテルに向かいました。代表団は3つの議場に分かれ、事前にそれぞれ割り当てられた国の大使になりきって決議案の作成を目指します。議場には世界各地から学生が集まっており、少しずつ緊張感が高まってきます。本校の2名はWHO議場にてオランダ大使を務めます。会議テーマは “discrimination against marginalized communities in the healthcare system” となっていますので、公衆衛生の観点で不利な扱いを受けている人々が直面している課題について話し合うことがメインテーマです。テーマからそれるようなことについてスピーチ内で言及すると、司会の大学生から厳しい注意が飛んでいました。公衆衛生と一口に言っても、医療的な側面のみを論じるのではなく、水問題や教育、更には援助における資金面の問題など、多角的な視野を持って議論する必要がありますので、事前のリサーチや場面に応じた対応力が大切です。

日本での通常の大会とは異なり、非公式討議も全て英語で行われます。ここまで来たのですから、受け身の姿勢ではなく、悔いのないように交渉・議論にあたらなければなりません。本校の桝田君と土屋君も会議冒頭で動議(会議の進行に関する提案)をかけるなど、積極的な姿勢が見られました。少し厳しい局面もありましたが、両名とも必死に食らいついている様子が印象的でした。

なお、明後日の会議最終日の議場ですが、場所を変更して国連本部の会議室をお借りして行われるとの情報が入ってきました。これまでも閉会式は国連本部で行われていましたが、会議自体が本部で行われるのは初めてとのことです。日本とは勝手が違うこともあり、困難な状況も待ち受けているかもしれませんが、悔いのないように力を出し切ってほしいと思います。

議事進行について司会の大学生から説明がありました。

桝田君がかけた動議の内容について、司会の学生から確認の質問がなされている場面。

考え方や利害関係が一致する国同士が集まって、非公式討議が行われます。中央が土屋君、その右が桝田君。

自身が想定していなかった質問や提案に対しても、臨機応変に対応しなければなりません。土屋君が意見のすり合わせを行っています。

桝田君は、自分のグループに取り込めそうな大使と積極的に交渉していました。