• 理科 「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」参加

理科 「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」参加

2023.06.05

  • 理科

6月4日(日)に東京大学安田講堂にて実施された「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」に、中3~高2の希望者14名が参加しました。
このイベントは、世界最高の学術賞であるノーベル賞の受賞者を招き、講演や討論、質疑応答を通して、私たちが直面する様々な課題について共に考えるものです(読売新聞社主催、外務省、文部科学省、NHK後援)。タイトルに「次世代へのメッセージ」を掲げ、受賞者が若い世代へ語りかける内容になっています。
今回は、江崎玲於奈博士が1973年にノーベル物理学賞を受賞して50年となるのを記念して、「江崎博士受賞50年『戦後日本 知の発展』」と題され、2019年ノーベル化学賞を受賞された吉野彰・旭化成名誉フェローと、榊裕之・奈良国立大学機構理事長が登壇されました。江崎玲於奈・茨城県科学技術振興財団理事長もご登壇予定でしたが、ビデオメッセージという形での参加となりました。

フォーラムの前に、30分ほど早めに集合して、東大本郷キャンパスの赤門、総合図書館、文系学部、理学部、中央食堂、御殿下グラウンド、三四郎池など、少しだけ構内を散歩して見て回りました。

フォーラムでは、初めに登壇者による特別講演・基調講演が行われました。江崎氏は、トンネル現象の確認、負性抵抗の発見とエサキダイオードの開発などについて、吉野氏は、ノーベル化学賞受賞の背景や企業研究の進め方、リチウムイオン電池が開く未来社会などについて、榊氏は、量子工学の先駆けとなる半導体超格子の研究などについて、それぞれ話されました。お三方とも、ご自身のキャリアを踏まえて、研究姿勢、生き方、社会貢献などといった若者へのメッセージを随所にちりばめられていたのが印象的でした。

さらに、休憩をはさんで設けられた質疑応答の時間には、事前に送った質問の中から選ばれたいくつかの質問に、お答えいただきました(本校からも高2の生徒の質問が選ばれ、前に出て質問をしました)。いずれも興味深い質問であり、ここでは一層明確に、次世代を担う中高生に対するエールともいえるメッセージがお三方から発信されたように思います。

さらに、フォーラム後にも協賛企業による電子顕微鏡体験会があり、事前に希望した3名が体験しました。

まさに世界の第一線で活躍される方からのメッセージや、生き方、世界の見方などに接する機会が持てたことは、中高生にとって今後の人生のヒントになるような、意義深い時間だったように思います。


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