高2探究 9月29日 加藤登紀子さん講演会

2023.10.06

  • 2019年度入学
  • 海城学術顧問

9月29日(金)。高校2年生の「探究」の授業に〈海城学術顧問〉の加藤登紀子さん(シンガーソングライター)においでいただいた。題は、「時には昔の話を」。

高校2年生は10月下旬に沖縄に修学旅行にゆく。その平和学習の一環としてのお話。

「平和」という言葉はややもすると抽象的に響くけれど、現実のひとりひとりの人間の生活、人生、生死の問題なのだ。その「平和」を維持するためにはひとりひとりの努力が欠かせないなのだ。加藤さんはそのことを強調されていらした。

「いちばん大切な歴史は、あなた自身の歴史です。」と語り始めた加藤さん。1943年ハルビン生まれというご自身の経歴から、お母さまのお話(収容所の略奪の場面、ロシアの司令部にロシア語で抗議に行ったリアルな話など)、そして現在のウクライナ情勢まで。ご自身の個人史と、戦中・戦後の世界史をつなげるスケールの大きな、そしてとても具体的なお話だった。

中沢啓治「はだしのゲン」からの朗読、NHKテレビ「映像の世紀」のテーマに合わせて作ったというご自身の詩「無垢の砂」の朗読、”Imagine”の歌唱・日本語訳詞の朗読に至る、「平和への祈り」。生徒たちはその力強さと熱量の大きさに引き込まれていた。

講演会の様子 [写真提供:(株)トキコプランニング]