全国高等学校鉄道模型コンテスト 快挙達成!
2025.08.13
夏は私達鉄研部員にとって、文化祭と並んで日々の活動を発信する重要な大会がある季節です。
第17回全国高等学校鉄道模型コンテスト。
西新宿、住友不動産三角広場にて毎年8月はじめに3日間かけて開催されるこの大会。
全国各地から180を超える高校が参加し、来場者は数万人に及ぶ大規模なコンテストは、鉄道模型の甲子園とも形容されるほど賑わいます。
海城鉄研は2012年から毎年参加し、過去には優秀賞や、数々の企業賞を受賞するなど多くの実績を誇ります。
今年は、全ての参加校が出展するモジュール部門の他に、一部の参加校のみが出展する一畳レイアウト部門(以下一畳)とHO車両部門(以下HO)に出展し、3年ぶり2回目の三部門同時出展となりました。
モジュール部門は横90センチ×縦30センチの広さで制作し、他校の作品と接続し一周繋げて展示するというもの。
一畳は、畳1枚分の広さに線路を一周させ、他校の作品とは接続せず単独で展示する部門のことで、今年は本校の他に9校が参加、HO車両部門は、自作した1/87の大きさの車両模型展示する部門で、本校の他に24校が参加しました。
高校2年生7人で取り組んだモジュール部門では、秋の中山道の宿場町を再現した作品を制作。
今年は、海城鉄研にとって初めてとなる本格的な自然表現への挑戦でしたが、昨年の様々な反省を活かすとともに、最新のレーザー加工機や3Dプリンターを使用するなど、技術にも助けられての制作となりました。
今年で引退となる高校2年生の集大成として、満を持して出展した作品。
結果として、全国4位タイに相当する理事長特別賞をはじめとし、その他にも会場スタッフが選ぶベストワン賞や模型として優れたリアリティを評価するベストリアル情景賞、優れた紹介文を執筆した学校を評価するベストライター賞など、合わせて4つの賞をいただくことができました。
海城鉄研にとって4冠は初めてのことであり、快挙となりました。
昨年の悔し涙を糧に、丸一年かけて作った自信作。
途中、方針について何度も意見がぶつかり、対立することも多々でしたが、その度にメンバー7人みんなが納得できるように話し合い、最終的には全員が自信を持って本番を迎えることができました。
自分たちが悔いなく、満足できる作品を作れたのだから、賞の良し悪しは気にせず、頑張ってきた1年の時間とメンバーに祝福しよう。
そう言って迎えた表彰式。
去年から一段と成長した高校2年性の横顔は清々しいもので溢れていました。
高校1年生5人で取り組んだ一畳部門では、秋の函館を再現した作品を制作。
複数の部員で実際に函館を訪れ現地調査を行いました。
建物はすべて自作し、一部には最新の3Dプリンターも活用しました。
函館山の紅葉表現にも工夫を凝らし、来場者の皆様からも好評をいただきました。
今回の出展が高校1年生にとって初めてとなる外部のコンテストへの挑戦でしたが、先輩方のアドバイスも活かして総合3位にあたる加藤裕治賞を受賞しました。
一畳部門での受賞は海城鉄研にとって2年ぶりでした!
3年ぶりの出展となったHO車両部門では、秩父セメントの輸送を行う機関車と貨車を3Dプリンターで設計、制作しました。
結果は奨励賞でしたが、ノウハウゼロからのスタートで完成させられたことは部にとって大きな挑戦であり、良い経験となりました。
来年に向けての制作はもう既に始まっています!
今年よりもさらに良い作品が作れるよう高みを目指して努力していく所存ですので、今後とも海城鉄研をどうぞよろしくお願いいたします。
(鉄道研究会 高2部長・高1)