2025年度みなかみスタディツアー 3日目

2025.08.30

  • 2022年度入学
  • 2024年度入学
  • KSプロジェクト
  • 理科
  • 社会科
最終日の午前中はみなかみ町社会福祉協議会の大会議室をお借りして,これまでお世話になった方々を招待して,班ごとに今回の活動成果を発表しました。
自然コースからは,草原の植生調査結果や考察、今後の保全方法について発表をしました。
中学2年生、堂々と発表をしていました。
高校2年生の発表、データのまとめ方が秀逸でした。さすが、高校2年生!
 社会コースからは,事前学習や現地でのインタビュー調査などをもとに,地域住民の属性(年齢層や居住年数など)の違いによる意見や価値観の相違をどう乗り越えていくか,また情報をどのように共有し合意形成していくべきか,などの温泉街再生に向けた課題が報告されました。この報告を受けた役場の地域創生の職員からは「みなかみは水上町,新治村,月夜野町が合併して生まれた大きな自治体で,実は各地区によってそれぞれ歩んだ歴史も異なり,住民の気質も異なる。住民の属性だけでなくそういった地域差も考慮してみてはどうか」などの指摘がありました。また,「ほとり」の田宮さんからは「何歳以上,何歳以下,地域に住んで何年以上,何年以下といった区切り(属性の分類)で物事を捉えるとかえって分断を助長する可能性がある。実際には住民はもっと多様でグラデーション豊かであるというイメージも捨てずに調査を継続してほしい」とのアドバイスをいただきました。
 さて,最終日のお昼はBBQで大いに盛り上がりました!この3日間,暑い中一生懸命活動し,夜は遅くまで議論しながらプレゼン準備に向き合った生徒たちへのご褒美です。
これにて第3回みなかみスタディツアーは無事終了。しかし,自然コースは鹿柵を設置したエリアの経過観察,社会コースは自作のアンケート調査の実施と結果分析など,このツアーをきっかけに今後もみなかみを舞台とした探究活動は続きます。近年は地域再生に関して「関係人口」という語が注目されています。たった一度の観光訪問では地域の実情を深く理解することに限界があり,持続的な地域再生にコミットすることは難しい。とはいえ,移住という選択もハードルが高い。そこで,移住しなくともその地域と継続的な関わり持ち続けサポートする人たちの存在と重要性が指摘されます。学年行事ではなくKSプロジェクトとして毎年実施しているこのツアーのねらいは,生徒たちの学習のみならず,中山間地域とのそのような関係性の構築を目指すところにもあります。自然コース・社会コースが共に残した調査や課題は,今後,それらのために個人でみなかみを訪ねる意欲的な生徒たち,そして次回以降ツアーに参加する生徒たちに引き継がれていきます。