鶏頭で脳の観察

2007.06.26

  • 理科

 中2の理科(生物)では、体の仕組みや構造を学習し、脳についても学びます。この分野の実験として、生徒は「鶏頭」の解剖を行い、鳥類の脳がどのような構造になっているかを観察しました。生徒1人に1つずつ用意できたので、熱中して観察をしていました。
実験に使用した「鶏頭」は、ドックフード(缶詰)として一般に販売されているもので、ボイル加工により、柔らかくなっており、ピンセットで解剖できます。それを利用したおもしろい実験です。実験に使える時間と材料の入手しやすさなどを考えると、少しでも身近で理解しやすい教材を準備することは、生徒の興味や理解のためにとても重要です。そして、教科書の図でない本物の鶏頭で実験・観察することにより、脳の構造をより深く理解し、それ以上のものも学ぶのではないでしょうか。知識の伝達だけではできない本物に触れる理科の実験の大切さです。
せっかくなので、解剖の拡大写真を用意しました。最初に、頭の皮の部分をピンセットでとると頭蓋骨が出てきます。その頭蓋骨もそっとはずすと、鳥類の脳の構造が見えてきます。鳥類の脳は、他の動物に比べ、小脳が発達していることが特徴です。空を飛ぶ鳥は、空間認識のため平衡感覚が優れており、それをつかさどる小脳が発達しています。
理科 狐塚・上村



教材として準備した鶏頭

実際の授業風景

鶏頭の解剖1

鶏頭の解剖2

鶏頭の解剖3

鳥類の脳模型