印象

2007.09.11

印象
現在3号館の改修工事が行なわれています。L字型の校舎のうち南北方向の残し、東西方向の部分を解体します。海城全体のエントランス部分を整備しようとするものです。解体工事は騒音、粉塵等を考慮し夏休みの開始とともに始まりました。
夏休み中にも何日かおきに出勤していますが、この夏、家庭の事情もあり、10日ほど間隔のあくときがありました。10日ぶりに出勤してロッテの通りから坂を上ると一瞬おやと戸惑いを感じました。視界がまったく違うのです。建物か解体され更地に近い状態になっていました。30年見慣れた姿と大きく印象が違うのです。私の目には一昨年の高層階を2号館に作る時より違いが大きく感じられました。2号館のときの方が建物として圧倒的に大きいのですが今回の変化の方が大きく感じられました。毎日少しずつ進捗する様子を見ていたときと、10日ぶりの大きな変化に直面した差かもしれません。
人間の印象やイメージなどは与えられた条件で不確かに揺れ動くもののようです。海城や海城生にたいする周囲の人たちの印象はどんなものなのでしょうか。いろいろな機会に周囲の人たちは海城に対するイメージを手にするのでしょうが、建物などと違って「人」に対する印象は我々の毎日の言動の積み重ねが作り上げていくものなのではないでしょうか。だとすれば、あらためて考える必要をありそうです。
15日(土)16日(日)の2日間にわたって文化祭が行なわれます。前庭に工事フェンスのある条件の悪い中での文化祭です。実行委員をはじめ大勢の生徒諸君が準備に頑張っています。今年も大勢の来校者が予測されます。来校された方がどのような印象を持ってかえられるか。このことを心の隅にとどめて文化祭に臨んでほしいと思います。
                         教頭 五十嵐 寛