環境

2007.10.03

 地球環境の問題が人類の大きな課題として関心を集めています。厳しい残暑が続いていたのに突然9月の末にはいきなり11月上旬なみといつた気温の激変がありました。体調が追いつけない感じです。
 気温などの自然環境の変化も原因を探れば、人間に行き着く部分も大きいようですが、自然環境はひとまず置いて、学校内の人間的環境のことを考えみたいと思います。雰囲気や人間関係と呼んだ方が適切かもしれません。同じ学年の中でも複数のクラスに出ているとそれぞれのクラスの雰囲気が違います。学年間でも無論違います。その結果学校全体の雰囲気も変化していきます。
 個人はその環境、雰囲気の中に身を置いているわけですが、実はその個人も雰囲気作りに一役かっていることになります。学習指導部長の春田先生は卒業時に皆勤賞、精勤賞が多数の学年は進学実績が良好であるとの感想を述べていらっしゃいました。
 遅刻、欠席が多い、ルールに無頓着こんな人の存在が全体の妥協点をどんどん下げてしまいます。安易な妥協につながってしまいます。水溜りに捨てられた一本の吸殻が呼び水になってそこに多くの吸殻が捨てられる結果になってしまいます。教室での居眠り、内職、集中力を欠く態度、一人の人間の様子が呼び水となって学習に対する妥協点を下げてしまいます。提出物などもクラスで自分ひとりが未提出の場合と、未提出者が5人も6人もいる場合を考えてみてください。
 人間的な環境は外部にあるのでなく、構成する一人一人の内側にあるのだとおもいます。
生徒諸君はもう一度、クラス、学年、学校の構成員としての責任を、環境を作っている側の一人として考えてみてください。
                        教頭 五十嵐 寛