渋沢鉱山への野外巡検

2007.10.03

9月30日(日)、体育祭明けにもかかわらず、文化部とは思えない元気な地学同好会の「兵ども」が野外巡検に参加した。早朝、天候は回復せず、弱い雨が降っていた。どうしようか迷ったが、朝の連絡で行きたいと言う生徒が数人いたため、体調を確認し、大丈夫なものは防寒と雨対策をするように伝え、巡検のメインであった渋沢鉱山跡へ出かけた。目的地は、駅からバスで10分程度の集落付近で、さらに10分ほど山の中に入ったところだ。
顧問が先頭で安全確認しながら山へ入り、鉱山跡付近にて黄銅鉱の採取を始めた。そばを小さな小川が流れており、黄銅鉱を含んだ凝灰岩質の粘土をスコップで取り、ふるいで洗うと、キラキラした黄銅鉱の結晶が現れた。六面体や八面体の形の整ったものや予想より大きなものもあり、満足のいくものが得られた。近くに震生湖(地震でできた湖)や湧水地もあったが、今回は雨のため、あまり無理はしないで引き上げた。是非、また天候の良い時にゆっくりと歩きたい。メインの巡検はできたので、「夢の跡」にならずによかった。
地学同好会活動報告

▲ 採取作業風景

▲黄鉄鉱を含む凝灰岩層

▲ ふるいで洗った凝灰岩

▲ キラキラ光っているのが黄鉄鉱