• 第1回松岡文太郎賞(海城数学科賞)受賞者が決定される

第1回松岡文太郎賞(海城数学科賞)受賞者が決定される

2016.03.30

  • 数学科

本校生へ数学研究の推進をはかるべく、今年度より海城数学科賞として「松岡文太郎賞」が制定されました。

松岡文太郎先生(1861−1941。写真)は、確認できる本校最古の数学科教員のお一人で、和算から洋算への移行を模索していた明治期の我が国の数学教育において、ハムブリン・スミスの代数やトドハンターの幾何を紹介するなど、大きな足跡をのこされました。

本賞の栄えある第1回の受賞者は、中学3年の宮下敦行君に決定し、終業式に授与されました。

宮下君は、昨年8月に東京理科大で行われた第13回日本フィボナッチ協会研究集会で講演し、多くの研究者の耳目を集めた(例えば、東京理科大学理数教育研究センター刊「理数教育フォーラム」第14号をご参照ください)他、中学生にして、日本情報オリンピックの本選に出場するなどの業績が評価されました。

また、松岡文太郎特別賞を、本校の提携校である新モンゴル学園7年のO.ミシェール君に授与することとしました。

ミシェール君は、オイラー数学大会、カンガルー数学大会、CIMCなど数学の各種世界大会で数多の金銀銅メダルを獲得したほか、本校生とのSkypeによる数学交流会への尽力が評価されました。ミシェール君への授与は本欄の直近の、「新モンゴル学園との交流二題」をご覧ください。

宮下君、ミシェール君、このたびの受賞、まことにおめでとうございます。

宮下君misheel