古典芸能部 夏の活動報告

2011.08.01

★下記に記されている古典芸能部による、映画監督田中重幸氏を迎えての「ムーラン勉強会」の様子が、8月10日(水)午後6時10分からの「NHK・首都圏ネットワーク」で放映される予定です。
(教頭 中田大成)
1.古典芸能部は5年前に、現高3生有志の発案により創設され、同好会として発足しました。
創設メンバーの在校中になんとかして、部誌の創刊を、と考えてまいりました。
この度、漸く発刊にこぎつけることができました。部誌名は「河童狸」。
これは同名の落語に因んで、現中学部長が命名したものです。写真の、創刊号表紙にある水墨画も同部長筆です。
創刊号は、寄席や狂言の鑑賞記、作家班による自作コント集、部員紹介など全90頁余からなります。
不定期刊にはなりますが、一号でも長く続けたく思っております。
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<河童狸創刊号>
2.その漸く部誌の発刊にこぎつけた我々が仰ぎ見るのが、我が国唯一の月間演芸誌である「東京かわら版」です。
同誌は昭和49年の創刊で、演芸ファンの道標として絶大な支持を得ています。
我々の創刊号を送らせて頂き、第2号の誌面を充実させるべく、築地にある同編集部への取材をお願いしたところご快諾頂き、7月29日にお伺いしました。
ご多忙にも関わらず、一時間半に渡り取材をお受け頂き、一同感激いたしました。
編集部の皆様、本当に有難うございます。大変に勉強になりました。


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<東京かわら版編集部訪問>
3.戦前戦中戦後の20年に渡り、新宿に存在した軽演劇の殿堂「ムーランルージュ新宿座」。
今年、同館の開館80年を記念して制作され、9月にロードショーとなる映画「ムーランルージュの青春」の監督をされた田中重幸氏と、コーディネーターの細谷隆広氏にご来校を賜り、「ムーラン勉強会」を行いました。
これは、6月の活動中に部員と顧問で、“落語と喜劇人”との関わりについての話題になり、その2日後に同作の試写会があることを知り、そこへ伺った顧問が同監督と知遇を得たことによります。
ムーランは興味深い研究対象であるとして、部員に紹介したところ、垣間見てみたいと手を挙げた部員が計7名。
彼らは第2回目の試写会にご招待をうけ、ムーランについての基礎知識の学習を経て、この日(7月30日)を迎えました。
田中監督の興味深いお話に引き込まれる部員たち。
氏のご案内により、今夏、我が部の「ムーラン班」は、光栄にもムーランに関わられた役者さんや作家の方々へインタビューをさせていただける機会を頂くこととなりました。
この劇場が本校と同じ新宿に存在したことを縁のはじめとして、ムーランの大作家にして鎌倉文士の一人である菊岡久利氏が本校に学んだことも判明いたしました。知れば知るほど、本校とのゆかりを発見できる気がしております。
ともあれ、現代に生きる部員たちが感じるムーラン観や果たして如何に。今から楽しみです。
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<ムーラン勉強会>
これらに併行して、文化祭での海城寄席開催に向け、稽古にも余念がない?!今夏の古典芸能部員一同です。
                        (古典芸能部顧問)