• 国立国会図書館見学会 −那須高原海城高校、海城高校図書委員会合同−

国立国会図書館見学会 −那須高原海城高校、海城高校図書委員会合同−

2011.10.19

10月14日金曜日、中間考査終了後、那須高原海城高校の企画にお誘いを受け、「国立国会図書館」の見学に行ってきました。那須海城生は7名、海城生は10名。国立国会図書館は18歳未満では利用ができないからでしょうか、海城高校は希望者が多く、ジャンケンを勝ち抜いた委員の参加です。
まず、案内の方から「真理はわれらを自由にする」という重い標語を伺ったあと、DVDにより、国立国会図書館の歴史、特徴、納本制のこと、また、国際子ども図書館や関西館のことを視聴して二手に分かれ館内へと向かいます。
 当図書館は、本館と新館から成り、先に、新館へと向かいました。まずは、下層の地下8階へ。書庫スペースは、温度22℃、湿度55%が保たれ、場所によっては照明も必要最小限に抑え、資料が傷まないように考えられているとのことでした。また、働く人のことも考えられ、自然光を受けることのできるスペースも設けられていました。

(長さ140m巾50mの新館書庫)


地下8階から徐々に上へとあがりますが、書架に並んでいるのは、新聞、雑誌、古い図書。特に委員が興味を示したのが、地下4階にあったマイクロフィッシュ(図書や雑誌などを小さく撮影した掌大のフィルム)とその収納機でした。目的のボタンを押すと引出が上下し、該当の引き出しが手前に出て来るというものです。このあとは、新館2階の一般利用者のスペースへ進み、雑誌の出納カウンター、吹き抜けの部分から、各資料室、閲覧スペースを眺めました。

(マイクロフィッシュ)
通路を通って本館に移り、一般利用者の入館手続きの説明を受けた後、館内で利用者が直接本棚から本を手に取ることができる二つの資料室を外から見ました。その他のほとんどの図書、雑誌は、検索したあと閲覧の請求をしてカウンターで受取り、館内で閲覧することになります。個人では、図書館外への貸し出しができないというのは大きな特徴でしょう。館内には、図書検索のできるコンピュータが数多くあり、目録カードケースが、階段下にひっそりと置かれているのが、少々寂しげでした。
 解散の後、委員が「ここで働きてぇ!」と言っていたのが印象的でした。
 高校生には利用できない国会図書館に見学という形で訪れ、一般の方には入れない書庫の中まで見てまわることができ、委員たちも感慨一入という感じでした。規模こそ違えど、図書館運営に携わっているという自信をもって、これからも委員会活動に励んでほしいと思います。(司書教諭)

(入り口前にて)