高2高橋健祐君の読書感想文、全国コンクールで受賞!
2012.02.07
2月3日金曜日、第57回青少年読書感想文全国コンクールの表彰式が東京日比谷の東京會舘で盛大に行われました。1月19日覧で紹介のあった高校2年の高橋健祐君が毎日新聞社賞(内閣総理大臣賞、文部科学大臣奨励賞に次ぐ賞)を受賞し、表彰式に参列しました。〈写真1〉
高橋君は、『朽ちていった命』(NHK「東海村臨界事故」取材班著・新潮文庫)を読んで、当時核燃料加工会社「JCO」で働いていた大内氏の被曝から死に至る83日間の悲惨さと、その遺体が語りかけるものを考えると共に、治療にあたる医師、看護師の葛藤と苦悩、ご家族の悲しみを真摯に見つめました。そして、福島第一原発事故をも取り上げ、私たちの担うべき使命を心に留めます。
〈写真1〉
表彰式は、日本全国より小学生から高校生まで数十名の受賞者が出席し行われました。総理大臣や文部科学大臣の祝辞が読み上げられ、賞状授与、感想文の代表者朗読の後、今年の中学生の課題図書『夢をつなぐ』の著者、宇宙飛行士の山崎直子氏から、受賞者へのお祝いと励ましの言葉がありました。また、皇太子殿下からも読書を続けることの大切さをうかがいました。
表彰式の後パーティーがあり、その席で高橋君は『朽ちていった命』の執筆者、現在NHK解説委員で週刊こどもニュースでお父さん役をしていた岩本裕氏とお会いし、著書について話すという貴重な経験をした〈写真2〉だけでなく、持参の文庫本にサインをしていただきました。〈写真3〉また、同コンクール受賞者の「OB・OG」の会があるとのことで、参加されていた本校OBで2003年度受賞の山田将之氏からも激励を受けて帰ってきました。〈写真4〉
海城生は、皆読書感想文を毎年書いていますが、それだけではなく1冊でも多くの良い本に出会い、様々な事を感じ考えてほしいと思います。
感想文の全文は、年度末発行の『読書感想文集』、及び、毎日新聞社より4月発行の『考える読書』をご覧下さい。
(図書館部教諭)
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